合成まくらぎを用いた直結軌道の分岐器は、一旦組上げて位置決めをし、その後固定用ボルト穴を削孔するために仮移設します。ボルト孔削孔後に分岐器を所定位置に戻して固定していました。本工法は分岐器を最初に組上げた状態で、そのまま上から穿孔し、ボルトで固定する工法です。この工法により、大幅な工程短縮が可能になりました。
製品
インサートボルトとコンクリートとの高い固着性能を有する、速硬化タイプのカプセル型固着剤です。
※削孔深さは、使用埋込栓の全長により異なります
施工手順
1.コンクリートの穿孔
ハンマードリルで所定寸法にて、まくらぎ上面よりコンクリートの穿孔します。
径 Φ32mm 深さ 105mm
穿孔治具を使用し、まくらぎ上面・路盤コンクリートに対して鉛直に穿孔します。
2.穿孔内の掃除
まくらぎ上面より、清掃ブラシ・掃除機にて清掃を行いカプセルを挿入します。
掃除機、専用ブラシで孔内を掃除します。
(水、切粉を掃除します。)
3.インサートアンカーの打込み
まくらぎ上面より、ハンマードリルにてインサートアンカー(内ネジ)を打込みます。
カプセルのキャップを上にして挿入します。
打込み後、溢れ出た余剰樹脂を除去します。
5.治具ボルトの抜取・締結
養生後、打込み治具ボルトを抜き取り、締結用ボルトにて締結します。